伝説のVR動画制作者「えんえん堂」の作品群を網羅的に整理し、2016年4月から遡った時系列とテーマの両面から分析します。
「endo-」という接頭辞を持つ作品IDを手がかりに、えんえん堂が手がけた多彩なVRコンテンツを抽出しました。
それでは早速、えんえん堂が生み出した作品群を時系列に沿って見ていきましょう。
以下では、ソース内の「VR」セクションに記録されたデータをもとに、えんえん堂の主要作品をカタログ形式で紹介します。
各項目には「作品ID」「タイトル」「リリース日」「内容の要約」を掲載。文字化けなどの不整合は可能な限り修正し、当時のリリース意図を再現しました。
| 作品ID | タイトル | リリース日 | 内容概要 |
|---|---|---|---|
| endo4-5 | (タイトル不明)ハウスVer/ゴーグルVer | 2016-04-30 | 異なる視聴環境に対応した2バージョン構成。 |
| endo057 | 主観でゲーム体験 | 2016-05-30 | プレイヤー視点で進行する没入型ゲーム体験。 |
| endo003 | ご指名ゲーム体験 | 2016-06-16 | キャラクターを指名し、会話・行動を選択する体験型作品。 |
| endo009 | 手コキでお目覚め | 2016-08-02 | 朝のシチュエーションをテーマにしたVR体験。 |
| endo008 | 潜入AV撮影 | 2016-08-04 | 撮影現場に潜入するメタ視点の作品。 |
| endo017 | 深夜の呼び出しAM1:00 | 2016-08-06 | 「深夜1時」の呼び出しシーンを描くシチュエーション。 |
| endo061-062 | メイド服でご奉仕してあげる | 2016-08-06 | メイド服をテーマにした2部構成作品。 |
| endo011 | 撫でてあげちゃう | 2016-08-08 | 親密なコミュニケーションを描くインタラクティブ作品。 |
| endo063-065 | 部屋着に着替えてメイド服でお出迎え・廊下 | 2016-08-10 | 着替えからお出迎えまで一連の流れを描く連作。 |
| endo066-070 | 放課後女の子の匂い | 2016-08-12 | 「放課後」という時間帯をテーマにした複数シーン構成。 |
| endo006-007 | おしおきエッチされちゃう | 2016-08-19 | 「おしおき」を軸にした2部構成の作品。 |
| endo001 | 全編10話の選択式アドベンチャーゲーム | 2016-08-21 | 選択肢によって展開が変化する10話構成のADV。 |
| endo085 | アームバンドのメイド服でご奉仕 | 2016-08-24 | 特定の衣装デザインを強調したメイド系作品。 |
| endo071-072 | なめてあげるからね | 2016-08-29 | 特定の行為をテーマにした2部作。 |
| endo015 | VRだ、おまかせでいかせちゃう | 2016-08-31 | ユーザーが展開をキャラに委ねる没入型作品。 |
| endo010 | 秘書になってご奉仕いたします | 2016-09-11 | 「秘書」役による奉仕を体験するVRロールプレイ。 |
| endo051-054,056 | メイド服でご奉仕してあげる | 2016-10-09 | 同テーマの追加シーンを収録したシリーズ作品。 |
| endo040 | メイド服でご奉仕してあげる | 2016-10-14 | 上記と同系統の単体作品。 |
| endo042 | 深夜の呼び出しAM00:32 | 2016-10-21 | 深夜の呼び出しシリーズの別時間版。 |
| endo026-039 | おしおきエッチ | 2016-10-25 | 14IDに及ぶ大規模シリーズ。「おしおき」テーマの拡張版。 |
| endo019 | 選択式ADV 第2弾 | 2016-11-01 | 初作の続編で、同様の10話構成ADV。 |
| endo018 | ファッション15話7つのコスプレ | 2016-11-22 | 7種類の衣装を軸にしたファッションテーマ作品。 |
この作品リストからもわかる通り、えんえん堂は2016年の短期間に多数のVR作品を制作。その活動量はまさに驚異的です。
カタログを整理していくと、いくつかの興味深い傾向が浮かび上がります。
まず、全22作品がわずか2016年4月〜11月の約半年間に集中してリリースされている点。
特に8月には11作品が公開されており、制作体制の集中度、あるいは計画的なコンテンツ公開戦略がうかがえます。
内容面では、以下の3つの系統に大別できます。
また、「複数IDをまとめたパック形式」(例:endo063-065, endo026-039)が多いことから、えんえん堂が1つのテーマを複数シーンで展開する“連作志向”のクリエイターであることも明らかです。
2016年のえんえん堂は、VR黎明期において最も精力的に作品を発表した制作者の一人でした。
彼の作品群は、単なる成人向けVRコンテンツにとどまらず、「体験の構造」をどう魅せるかという実験的な試みの連続でもあります。